今をときめく「熊切和嘉」監督の大阪芸術大学卒業制作の作品「鬼畜大宴会」を観ました。
これを観るのは二回目です。先日DVDが販売になり、購入してしまいました。
DVDのパッケージ、あれ赤いところ「鬼」て書いてるんですね(今更)。
鬼畜大宴会は卒業制作とは思えないくらい詰め込まれています。
パンツに染みがある、とか少年漫画が70年代当時のもの、とか、小道具まで凝っています。
内容は…ググっていただければ分かると思いますので差し控えます。
熊切監督は、追悼のざわめきなどで有名な松井良彦監督を崇拝しているので、影響が強く出ています。というか、ここまで松井監督のカメラワークを研究できたのって凄いな、と感心してしまいます。
二回目見た時に気づいたのですが、藤原役の人は「追悼のざわめき」の主人公のうちの一人「中学生男子」をイメージしたのでしょうか?髪型とマツゲが長い部分がなんとなく似ていますね。
そして、この作品を撮影するとき撮影助手だった山下敦弘監督は、山下監督が現在撮影している、ドラマ東京都北区赤羽の最初のシーン、山田孝之が死のうとするところ、あれは鬼畜大宴会のEDをオマージュしているのでしょうか。同じシーンでビックリしました。
そういう部分にニヤニヤしながら観ているのが面白い作品です。
万人向けではありませんが、私は二回目も楽しんで見ることができました。松井監督ファンにはオススメだと思います。